表現できない身体の違和感

いつもはよくお話を聞いてくれる賢い子が、その日はどうもむずかる。
何が原因かわからないけども時々むずかる日があるとの事で、
「子供もいろいろあるんでしょうね」という話になっていった。

よく考えたら、便秘のせいだったのかもしれない。
お腹が重苦しく不快な状態がそのまま現れていたのかな。

眠いと不機嫌になる。
お腹が空くと不機嫌になる。
便秘が続くと調子が狂う。
大人も子供も同じ。

老人介護施設での話を思い出した。

夜間に問題行動を起こす人がおり、
当初は、昼間の刺激が影響しているのでは?と考えられていたけれど、
よく見直してみると、便秘が原因だったという。

便秘が4~5日続くと、身体の違和感で眠れなくなり、
夜間の問題行動へと結びついていたという。

眠る事、食べる事、排出する事、どれも本当に大切な事。

聞きたい言葉

情報は大切なものだけれども、
情報だけをいくら集めても、それだけでは意味がない。

止まった言葉はつまらない。

あなたが「なにを感じ」「なにを思い」「どうしたいか?」
私が知りたいのは、そのことです。

子供の発する言葉が楽しいのは、
その中には「なにを感じ」「なにを思い」「どうしたいか?」
ということが、満ちあふれているから。

生きている言葉は楽しい。

 

千の手

先日、興福寺の木造千手観音菩薩立像を拝する機会がありました。

千手観音の千本の手は、一切衆生を漏らさず救済しようとする、
観音菩薩の慈悲の大きさを表しているといいます。

※写真撮影は禁止ですので、写真はネットからの流用です。
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流れる身体

―臓器や消化管・骨格は、入れ物や管にすぎない。
その中を流れるものこそが、人の身体にとって本質的なものなのである―
「気 流れる身体」石田秀美 著

通勤電車の中で、ちょっと前まで読んでいた本。

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きのこ雲

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この写真は、今から3年前の8月の終わりに撮ったものです。

夏の夕暮れの積乱雲だといえばそうなのでしょうが、
あまりにも「きのこ雲」に似ていると思いました。

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若さと若々しさ

正月は冥土の道への一里塚・・・

冒頭より季節感のない言葉で申し訳ありません。
「50歳から身体は変わるもの」というお話をさせて頂こうかと思ったので・・

誰もが等しく、生まれ落ちたその瞬間から死への旅路は始まっています。 おぎゃあと生まれた瞬間が最高で、そこからエネルギー(精)は減少していくのです。
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生きた身体を生きたままに

三歳の子供の生体肺移植手術のニュースがありました。親子であるのが幸いで、他人同士の移植ともなれば、 もはや人智を超えているように思えてなりません。

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科学が進歩しても、命の全体はわかりません。瞬間に爆発するようなダイナミックなエネルギーであり、 目には見えない細かいゆらぎでもある、 それが身体であり命です。

生きた身体を生きたままとらえる事は難しく、 こころとからだは切り離して考えられてきました。

鍼灸の立場は、明確です。 生きた身体を生きたままとらえるのが鍼灸です。
こころとからだを切り離すこともありません。
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