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打鍼で息苦しさのとれた話2

息苦しかったのは、お腹や胸の辺りが硬くなっていたせいだ。思い悩み、一点に全てが集中し、凝り固まり(それが高じれば、きっと身体にも塊ができるのだろうが)とにかく、硬くなっていた。
打鍼の振動は、固まったものを揺らして流して柔らかにした。

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打鍼で息苦しさのとれた話

打鍼(だしん)とは・・・
小さな木槌で鍼を叩いて刺入するもので、江戸時代に御園意斎という人が広めたとされる。現代では刺入する事はなく、主に「刺さない響かせる鍼」として用いられている。

打鍼を初めて目にしたのは学生時代の実技の時間で、その時には「こんな鍼もある」という紹介と「こんなふうに叩く」という説明があったのみ。それ以来、打鍼と再び出会う事はなく、打鍼を臨床で用いる事もなく、自分には縁のないものだと思っていた。

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