カテゴリー別アーカイブ: 治療

止まらない下痢に裏内庭の灸

何か新商品のコピーのようなタイトルですが・・。
「裏内庭の灸」とは、食中毒による下痢を止める灸として鍼灸師なら知らない人はいないという程有名なものです。

知識としては知っていても、実際に使う機会はそうはありません。食中毒で鍼灸院に駆け込む人はなかなかいませんから、自分か家族が食中毒になった時に「試せるか?」というくらい。

その稀少な機会に遭遇いたしました。

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打鍼で息苦しさのとれた話2

息苦しかったのは、お腹や胸の辺りが硬くなっていたせいだ。思い悩み、一点に全てが集中し、凝り固まり(それが高じれば、きっと身体にも塊ができるのだろうが)とにかく、硬くなっていた。
打鍼の振動は、固まったものを揺らして流して柔らかにした。

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打鍼で息苦しさのとれた話

打鍼(だしん)とは・・・
小さな木槌で鍼を叩いて刺入するもので、江戸時代に御園意斎という人が広めたとされる。現代では刺入する事はなく、主に「刺さない響かせる鍼」として用いられている。

打鍼を初めて目にしたのは学生時代の実技の時間で、その時には「こんな鍼もある」という紹介と「こんなふうに叩く」という説明があったのみ。それ以来、打鍼と再び出会う事はなく、打鍼を臨床で用いる事もなく、自分には縁のないものだと思っていた。

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金属アレルギー改善

首藤傳明先生は「超旋刺」の浅い鍼でもって、1日に10回以上もご自身の治療をされるそうです。

その話を始めて聞いたのは鍼灸学生時代で、その時は「ふーん」という感想だけでした。
当時は「経絡治療」にも「病証学」にも出会っていませんでしたので、
その程度の受け止め方しか出来なかったのです。

「知らない」という事や「気づかない」という事は、まことにもったいないものですね。
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かぜの治療

先日、かぜの治療をさせて頂くことがありました。
「鍼灸でかぜの治療?」 「はい、かぜも適応症なんですよ。」

こじれてしまったかぜは難しいですが、
かぜの引き始めなどには鍼灸治療はよいと思います。
鼻水、のどの痛み、腹痛、といったような症状が改善されます。

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