心が「忙しい」

日頃、よく遣われる「忙しい」という言葉。
「忙しい忙しいと言う人ほど、時間の無駄が多い」とか・・
「好きな事をしている時は、忙しく感じない」とか・・
「忙しいからまた今度!」とか・・

「忙しい(いそがしい)」を辞書でひくと・・
<用事が多くて暇がない。せかせかして落ち着かない。>
・・といった意味が出てきます。

一般的にいうと、「忙しい」状態とは、
「時間に追われている」状態を指す事が多いようです。

でも・・用事が多いわけではなくても、
時間に追われているわけではなくても、
「忙しい」人はいます。

その人は、はたからみると、むしろ暇にみえるかもしれません。
けれども、その人の心の中には、何か大きな問題があって、
他の事を考えられない程、その問題が心の大部分を占めていることがあります。

まさに「心を亡くす、心ここにあらず」という状態になっているのです。
それは、その人本人にとっては、とても「忙しい」状態なのです。

用事が多いわけじゃない、
時間に追われているわけじゃない、

でも「心ここにあらず」という人は、心が「忙しい」状態なのです。