首藤傳明先生は「超旋刺」の浅い鍼でもって、1日に10回以上もご自身の治療をされるそうです。
その話を始めて聞いたのは鍼灸学生時代で、その時は「ふーん」という感想だけでした。
当時は「経絡治療」にも「病証学」にも出会っていませんでしたので、
その程度の受け止め方しか出来なかったのです。
「知らない」という事や「気づかない」という事は、まことにもったいないものですね。
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週に1~2回の自分治療を、3月より毎日行う事に致しました。
「超旋刺」ではありませんが、鍼を当てるだけの浅い鍼です。
週に1~2回の時は鍼に加えてお灸もしたりしていましたが、
3月からは、脈をとって手足の要穴に鍼で触れるだけという、
本治法の「核」の部分のみを行う事にしました。
治療時間にして5分程。毎日行うのだから手短な方が良いです。
膝や腰や肩の動きが悪いといったような、大きな症状がないものですから、
はじめは変化を実感する事が難しかったですが、気候が暖かく、暑くなるにつれて、
大きな変化に気づきました。
それは、金属アレルギーが治っている、という変化でした。
冬場はいいのですが、夏場にスチール製の腕時計をしているとすぐに、
時計の当たる部分に発疹が出来ます。
時計をはずせば数日でひいていきますが、夏場はスチール製の腕時計は出来ません。
夏はプラスチック製の<Swatch>といのが定番でした。
それが、汗ばむ日でもスチール製の腕時計がまったくかゆくならない!
これは大きな変化でした。今年の夏はスチール製の腕時計で過ごしてみようと思います。
およそ2ヶ月の治療、手足要穴のみの浅い鍼。結果は出ます。
毎日おこなったからこそ2ヶ月で結果は出ましたが、
週に1回の治療であったなら、やはり半年はかかるようです。
先輩諸氏に確認しましても「まず半年」と言われます。
継続が大切。