同門の先輩より聞かせて頂いた不思議な話。
治療を継続し、
現在持っている症状が治癒していく課程において、
以前に患った事のある症状が思い出したように現れるという。
ひとつひとつの病歴を遡っていくかのように現れる症状は、
一度顔を出すと、それ以後は現れなくなるという。
古傷は古いのではない、
という事を以前ここにも書いた事があるが、
からだの記憶というものはすべて、今もそこにある、
という思いはさらに深くなった。
からだが治っていくという事は、
それまで患ってきたすべてを遡り、
「もとのからだ」へと帰ることなのだろうか。