先日の、灸頭鍼の話題で登場しました「炭化艾」という製品。
もしも、この「炭化艾」というものが、
この「炭化艾」というものだけが「単独」で、
後の世で発見されたとしたら・・・
そんなSFを想像しました(^^)
その昔「炭化艾」というものがあった。
鍼の先にとりつけ、火をつけて使用したらしい・・となり、
なにやら炭状のものを練り固めてつくるようである。
その炭状の何かに薬効成分があるのかもしれない・・となり、
炭状の何かとは何ぞや、という研究が、
猛烈になされるかもしれません・・
でも実情は、当時の住宅事情に合わせ、
煙の出ない製品として開発されたというだけで、
煙の出る「灸頭鍼」というものが、本来の姿でした。
炭状の何かを研究しても、あまり意味はないのです。
・・まわりくどくて、申し訳ありません(ーー;)
「道具や治療法の生まれた時代背景は大切である」
と、それが言いたいのであります。
石から始まった鍼の歴史。
鉄の登場で、一気に、鍼は躍進をとげました。
時代は変わり、国は変わり、
釘のような鍼から、髪の毛のような鍼まで、
それはそれは、多様に進化をしています。
道具の変化は、治療法の変化でもあります。
治療法の変化は、病態の変化でもあります。
それぞれの道具の生まれた背景(とその意味)を、
自分の頭で(身体で)理解していかねばならない、と思います。