正月の氣 お正月は空気も澄んで、本当に静かだ。 年末から厳かに積み上げられてきたものが一気に解き放たれ、 初春の柔らかな光の中に静かに静かに満ちていく。 この優しさは、人の氣だ。 お正月の穏やかさは人々が過ごす穏やかな時の集積であり、 この空気を醸すのはそこに生きる人々のこころなのだ。 これほども多くの人が休み憩い集う時間はない。 これほどもゆったりとした街の空気はない。 世界を形づくるのは、そこに集う人の氣だ。 決して街が変わったわけではない。 そこに集う人の氣が変わるのだ。